Analysis of microRNA in Bile Cytological Samples is Useful for Detection and Diagnosis of Extrahepatic Cholangiocarcinoma

概要

論

文

内

容

要

旨

Analysis of microRNA in Bile Cytological Samples is
Useful for Detection and Diagnosis of Extrahepatic
Cholangiocarcinoma
（胆汁細胞診サンプル中の microRNA の分析は
肝外胆管癌の検出と診断に有用である）
American Journal of Clinical Pathology, in press.

内畠 由加里
（医歯薬保健学研究科 医歯薬学専攻）

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目的：本研究は胆汁細胞診において胆管癌と良性胆管病変を鑑別するために有用なバイオ
マーカーを開発し，診断精度を向上させることが目的である．
方法： microRNA が癌の早期診断の潜在的な候補であることを示している．定量的逆転写
酵素ポリメラーゼ連鎖反応を使用して，胆汁細胞診検体を対象として 5 つの microRNA
miR-31-5p，miR-122-5p，miR-378d，miR-182-5p 及び miR-92a-3p の発現を解析した．本
学で 32 例の肝外胆管癌，20 例の非癌部胆管癌の凍結組織，53 例の胆管癌，31 例の非癌病
変の塗抹細胞診標本及び胆管癌 17 例，非癌病変 23 例の凍結残余沈渣を対象とした．
結果：正常組織よりも胆管癌組織では miR-31-5p，miR-378d 及び miR-122-5p の発現が有
意に高かったが，miR-182-5p の発現は低かった．塗抹標本からの剥離細胞では，miR-315p，miR-378d，miR-182-5p 及び miR-92a-3p の発現は非癌症例よりも胆管癌症例で有意に
高かった．
結論：胆汁細胞診標本の microRNA の解析は, 胆管癌と良性胆管病変の鑑別に有用である
ことが示唆された．

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