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大学・研究所にある論文を検索できる 「PBT素材歯ブラシの刷毛面積,硬さ及び歯垢除去効果の経時的変化について : ランダム化比較試験」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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PBT素材歯ブラシの刷毛面積,硬さ及び歯垢除去効果の経時的変化について : ランダム化比較試験

兼保 佳乃 広島大学

2021.03.23

概要















PBT 素材歯ブラシの刷毛面積,硬さ及び歯垢除去
効果の経時的変化について:ランダム化比較試験

主指導教員:太田 耕司教授
(医系科学研究科

公衆口腔保健学)

副指導教員:竹本 俊伸教授
(医系科学研究科

口腔保健管理学)

副指導教員:二川 浩樹教授
(医系科学研究科

兼保
(医歯薬保健学研究科

口腔生物工学)

佳乃
口腔健康科学専攻)

【目的】
これまで,国内外の様々な研究機関において,歯ブラシの歯垢除去効果及び使用期間
に関する研究が行われてきた。しかしながら,従来の研究は,刷毛が Nylon 素材の歯
ブラシを対象としたものが多く,Nylon 素材より耐久性,速乾性に優れた polybutylene
terephthalate(以下 PBT)素材の刷毛の拡がりや歯垢除去効果の経時的変化について
の報告は少ない。また,PBT 素材の刷毛硬さの経時的変化について調査した研究はな
い。そのため,本研究では,刷毛が PBT 素材の歯ブラシを用いて,刷毛面積及び硬さ,
歯垢除去効果の経時的変化を明らかにすることを目的とした。
【方法】
対象者は,2016 年 11 月から 2017 年 9 月の間に,研究に同意が得られた広島大学の
健康なボランティア 80 名とした。同意取得後から 2018 年 3 月までの研究期間に,Soft
type(n=40)と Medium type(n=40)の歯ブラシを対象者にランダムに配布し,ベー
スライン(T0),使用後 1 ヵ月(T1)
,2 ヵ月(T2)
,3 ヵ月(T3)時点で歯ブラシを回
収し,各使用期間において測定を行った。
歯ブラシ刷毛面積は,我々が既に報告した Digital software(ImageJ)を使用した歯
ブラシ刷毛面積測定法で評価を行った。さらに,Wear index 及び Conforti’s scale を用
いて歯ブラシ刷毛の拡がりを評価し,歯ブラシ刷毛面積測定法により得られた刷毛面積
と比較した。
歯ブラシ刷毛硬さは,ISO(International Organization for Standardization) 22254
に適合した試験機(日本メック㈱,東京)を用いて測定を行い,歯垢除去率は,modified
Plaque Control Record(modified PCR)及び modified Patient Hygiene Performance
(modified PHP)により,盲検的に評価した。なお,評価精度について検討するため
に,級内相関係数:intraclass correlation coefficients(1,1)を求めたところ,modified
PCR で 0.82,modified PHP で 0.73 であった。
【結果】
歯ブラシ刷毛面積及び Wear index, Conforit’s scale は,Soft 及び Medium type 歯
ブラシ共に,T0 と比較して T1,T2, T3 時点で有意に増加した。また,刷毛面積と Wear
index との間には,有意な相関が認められた(Soft: ρ= 0.71, Medium: ρ= 0.77)。さ
らに,刷毛面積と Conforit’s scale との間にも,有意な相関が認められた(Soft: ρ= 0.77,
Medium: ρ= 0.69)。歯ブラシ刷毛硬さは,Soft 及び Medium type 歯ブラシ共に,T0
と比較して T2, T3 時点で有意に減少した。歯垢除去率については,modified PCR と
modified PHP は,Soft 及び Medium type 歯ブラシ共に,T0 と比較して T2, T3 時点
で有意に減少した。

2

【結論】
本研究の歯ブラシ刷毛面積測定法は,従来の歯ブラシ刷毛の拡がり指標と同等に使用で
きる客観的な評価法であることが明らかになった。

本研究で使用した PBT 素材の歯ブラシ刷毛は,刷毛面積の有意な拡がりから約 1 か
月遅れて,刷毛硬さと歯垢除去効果が有意に低下したことから,遅くとも使用後 2 カ月
までの歯ブラシ交換が適切であることが示唆された。

3

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