理科の教職志望の学生を対象とした実践的な指導力を高めるための試み(III)(非同期遠隔授業と対面授業の長所と短所)
概要
筆者は、2015 年度より東京理科大学理工学部(野田キャンパス)で、理科教育論 1、2 を担当してきた。授業では実践的かつ協働的な学習をすることにより、学生の主体的な姿勢を育むことをめざしてきた。
2019 年度からは東京理科大学理学部第二部(神楽坂キャンパス)でも、理科教育論 1、2 を担当しており、理工学部での授業に近い内容での実践をしているが、周知のようにコロナ禍のために 2020 年度の授業は、はじめからオンラインでの授業になってしまった。学生の主体性を育みたいという視点からすると、かなり深刻な状況であったが、オンラインの利用の仕方を考える上で一つの機会ととらえ、可能な範囲で学生へのアンケートなどのデータを集め、検討を試みた。