学習指導要領の変遷と総合的な学習の取り組みに関する検討
概要
1998(平成 10)年に告示された学習指導要領では、新しく 「 総合的な学習の時間 」 が創設された。多くの学校は、そこに至る 1989(平成元)年告示の学習指導要領改訂以降、課題解決的な学習活動に関する試行的な授業づくり及び単元設計がなされ、様々な教育実践が報告されていた。本研究では、筆者が関わった 1989 年から 1998 年までの課題解決に係る教育実践を対象とすることにより、「 総合的な学習の時間 」 導入以前の学校教育現場の状況について検証する。また、「 総合的な学習の時間 」 が教育課程に位置付けられた 1998 年以降の取り組みについて、学習指導要領及び教育改革との関連から検討していく。