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栃木県宇都宮市における皆伐再造林の収支分析

仲畑 力 小川 善万 宮下 俊太郎 足立 拓海 有賀 一広 宇都宮大学

2021.03.30

概要

本研究では,2016年度(調査地C),2017年度(調査地D,E)に栃木県宇都宮市で行われた大規模(5ha以上)皆伐作業と地拵え・植付作業についての時間観測調査を行い,生産性とコストを2014年度(調査地A),2015年度(調査地B)の小規模(1ha程度)と比較した.皆伐作業の労働生産性は調査地A,Bと比較し,調査地C~Eは高かった.調査地C~Eの中ではオペレータの技術が高い調査地Eが最も高かった.したがって,調査地Eの皆伐コストは最も低かった.一方,調査地Aは造材作業に小型機械を使い,機械経費が低かったため,皆伐コストは調査地C,Dと同程度であった.再造林コストは調査地A,Eは植付作業を造林専門の事業体が行ったことから低かった.調査地B,C,Dは素材生産業者が植え付けたことから,再造林コストは高かった.今後,再造林作業の増加が見込まれるため,新規作業員の育成が必要である.調査地C,Eは労働生産性が林野庁の目標11~13m3/人日を超えることにより,十分な利益となった.林野庁が目標としている労働生産性を超えることにより,利益を得ながら持続可能な林業経営が可能であることが確認された.

キーワード:皆伐作業,再造林,生産性,コスト,収支

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参考文献

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