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大学・研究所にある論文を検索できる 「【令和元年度山梨県医師会優秀賞 受賞記念講演要旨】Travel Time to Hospital/clinic and Risk of Death or Nursing Care in Japanese Community-dwelling Elderly Adults: Y-HALE Cohort Study」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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【令和元年度山梨県医師会優秀賞 受賞記念講演要旨】Travel Time to Hospital/clinic and Risk of Death or Nursing Care in Japanese Community-dwelling Elderly Adults: Y-HALE Cohort Study

Huang Xiao 横道 洋司 山梨大学

2020

概要

【目的】
 家の近所に病院またはクリニックがあれば,高齢者は慢性疾患の増悪に早く気付いてもらえ,その結果健康寿命は延びるかもしれない。この研究は,山梨県内の高齢者を対象に,医療機関受診にかかる時間が介護認定または死亡に至るリスクにどれだけ影響しているかを調べることを目的に行われた。

【方法】
 山梨大学医学部社会医学講座は,2003年から Y-HALE コホート(山梨健康寿命追跡研究)により,高齢者の自立度を測る手段的日常生活動作(IADL)スコア,要介護認定,死亡アウトカムを追跡している。多変量調整を行う Cox 比例ハザードモデルにより本研究課題を分析した。コホート開始時に参加者は全員,要介護・要支援認定を受けていない。

【結果】
 2003 年の参加者 587 人の平均年齢は73.2(標準偏差:5.6)歳だった。病院まで 20分以上,10 から 19 分かかることはそれが 9 分以下であることに比べ,死亡または介護認定を受けるハザード比(95% 信頼区間)はそれぞれ 1.50(0.87, 2.58),1.96(1.23, 3.13)だった。
 統計学的に有意ではないものの,病院まで時間がかかるほどこのリスクは高い。クリニックまでの到着時間の場合,10 分以上,5 から 9 分であることは 4 分以下に比べてハザード比はそれぞれ 0.74(0.44, 1.26),1.07(0.67, 1.70)であった。医療機関までの距離を説明変数,IADL スコアをアウトカムに据えた重回帰分析も同様の結果を示した(統計学的有意差無し)。

【結論】
 病院に到着するまで 10 分以上かかることは,死亡または介護認定のリスクとなりうる。このリスクは男性でより顕著だった。行政が地図上均等に専門医を配置するのは難しい。医療機関が機能と専門を明示し,病診連携が推し進められ,医療アクセスを念頭とした都市計画が策定されることで,地方在住高齢者の健康寿命は延伸されるだろう。

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