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大学・研究所にある論文を検索できる 「Impact of fecal short-chain fatty acids on prognosis in critically ill patients」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Impact of fecal short-chain fatty acids on prognosis in critically ill patients

中堀, 泰賢 大阪大学

2021.04.30

概要

〔目 的(Purpose)〕
便中有機酸濃度が重症患者の生命予後に及ぼす影響を検討すること。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
単施設後方視的観察研究で、対象は全身性炎症反応症候群の基準を満たし、かつ入院経過中に血清CRP値が10mg/dl以上となった症例で、集中治療室に3日間以上入院した128例とした。対象を、生存群と非生存群の2群に分け、8種類の便中有機酸濃度を測定し、2群間で比較した。便中の各有機酸の最小値と最大値に注目し、2進再帰分割法(CART)と多変量ロジスティック回帰分析を使用して死亡率との関連性を評価した。

結果:生存群は90例、非生存群は38例であった。CART分析により、死亡率は、プロピオン酸と酢酸の最小値と、乳酸とギ酸の最大値に関連していることが示された。多変量ロジスティック回帰分析では、プロピオン酸の最小値(オッズ比、0.11[95%信頼区間、0.024–0.51]; P=0.005)、酢酸の最小値(0.047[0.005–0.49]; P=0.01)と、年齢(1.048[1.015–1.083]; P=0.004)が死亡率の増加と有意に関連していた。最大値の評価では、乳酸(5.21[2.024–13.42]、P=0.001)と年齢(1.050[1.017–1.084]; P=0.003)が死亡率の増加と有意に関連していました。

〔総 括(Conclusion)〕
便中有機酸のバランスの変化は、重症患者の死亡率と有意に関連していた。