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大学・研究所にある論文を検索できる 「新規骨改造制御分子の同定と微小pH環境及び血管による骨改造制御」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

新規骨改造制御分子の同定と微小pH環境及び血管による骨改造制御

日浦, 秀暢 HIURA, Hidenobu ヒウラ, ヒデノブ 九州大学

2023.03.20

概要

九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository

新規骨改造制御分子の同定と微小pH環境及び血管に
よる骨改造制御
日浦, 秀暢

https://hdl.handle.net/2324/6787517
出版情報:Kyushu University, 2022, 博士(歯学), 課程博士
バージョン:
権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (3)

(様式3)



名 :日浦 秀暢

論 文 名 : 新規骨改造制御分子の同定と微小 pH 環境及び血管による骨改造制御



分 :甲

論 文 内 容 の 要 旨
骨改造が常に行われることにより骨の健康が守られるが、その詳細な制御機構については不明の点が多い。
「骨改
造開始部位」についての情報や新生骨の石灰化の調節機構についての知見は特に不足している。骨改造は破骨細
胞による骨吸収部位から開始されると考えられており、骨表面における破骨細胞出現部位の特定が重要である。
破骨細胞が造血幹細胞に由来することから、造血系の細胞の輸送経路である血管も骨改造の制御要因である可能
性があり、血管と骨との時間・空間的な位置関係の特定も重要である。最近、血管を構成する血管内皮細胞にお
いて骨形成部位に特有のサブポピュレーションが存在することも報告されている。
第1章では骨改造への血管の関与について検証した。破骨細胞および血管内皮細胞において免疫染色を行った
結果、破骨細胞の近傍に高頻度に血管を伴うことが観察され、骨形成誘導能を持つ血管内皮細胞サブポピュレー
ションと破骨細胞が接する所見が認められた。血圧を調節するペプチドであり血管拡張作用を有するアドレノメ
デュリンの受容体を破骨前駆細胞が発現することを明らかにし、血管機能を制御する因子により破骨細胞の形成
も制御される、ということを明らかにした。
更に骨改造開始部位を特定する目的で骨系の細胞の膜表面抗原を認識するモノクローナル抗体ライブラリーを
作成してきた。その中で骨芽細胞の特定のポピュレーションと骨細胞の一部のポピュレーションの膜表面に極め
て特異的に発現する A7 抗原を認識するモノクローナル抗体(A7Mab)を得ている。第 2 章では骨改造開始部位の
鍵となる新規骨改造制御膜分子と思われる A7 抗原を同定することを主たる目的とした。
質量分析等により解析し
たところ、アルカリセンサーとしての機能を有する分子であることを強く示唆するデータを得た。この分子のア
ルカリセンサーとしての機能に着目し、アルカリ刺激の骨代謝への影響について検討したところ、初代骨芽細胞
を極短時間、アルカリ暴露することにより、石灰化が顕著に亢進されることが明らかになった。
本研究により、血管制御と骨改造制御が一部オーバーラップしていること、石灰化制御のしくみの一部が明らか
になった。

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