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大学・研究所にある論文を検索できる 「計画的な短期入院により在宅療養を継続する慢性呼吸器疾患患者の一症例」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

計画的な短期入院により在宅療養を継続する慢性呼吸器疾患患者の一症例

金子, 春香 宮城, 芳江 錦織, 祐美子 信州大学

2021.06.15

概要

高齢者は、入院治療を行うと全身状態や体力が低下し、退院時に自宅で元のように生活することが困難となることがしばしばある。今回、増悪を繰り返す慢性呼吸不全の患者が、年間230日の入院加療を行いながらも、計画的な短期入院を導入することで在宅療養が可能となった症例を経験した。短期間で患者の元の生活を目標に日常生活動作(Activities of Daily Living :ADL)を拡大するリハビリテーションを実施したことで、全身への負荷は増大し、呼吸筋疲労の状態となり、呼吸不全の悪化を引き起こした。そこで、定期的な短期入院を導入し、状態評価と治療の修正、在宅での目標評価を実施し、段階的にADL拡大を図る方針とした。その結果、増悪を起こさず在宅療養を継続することが可能となった。本症例は、多職種や家族を含めた目標設定と段階的な呼吸リハビリテーションが在宅療養の継続に効果的であったと考える。

参考文献

① 厚生労働省,全国都道府県別在宅人工呼吸器装着者調査 2018,

https://plaza.umin.ac.jp/nanbyokenkyu/asset/cont/uploads/2019/04/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E9%83%BD%E9%

81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%88%A5%E5%9C%A8%E5%AE%85%E4%B

A%BA%E5%B7%A5%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E8%A3%85%E7%9D

%80%E8%80%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB2018.pdf,全国都道府県別在宅人工呼

吸器装着者調査 2018.pdf(2020 年 2 月 3 日)

入院日数

呼吸

ケ 排痰

ア 栄養

排泄

退院時の

ADL

1回目

2回目

3回目

4回目

5回目

6回目

116日

43日

49日

17日

11日

11日

呼吸不全

肺炎

肺炎

肺炎

短期入院

→心不全

短期入院

短期入院

NPPV

→在宅NPPV(カヌラ1L)

NPPV

→在宅NPPV(カヌラ1L)

NPPV

→在宅NPPV(カヌラ1L)

在宅NPPV(カヌラ3L)

在宅NPPV(カヌラ4L)

在宅NPPV(カヌラ4L)

ネブライザー+RTX

ネブライザー+RTX

ネブライザー+RTX

ネブライザー+RTX

ネブライザー

ネブライザー

経管栄養+補液

経管栄養

補液

補液

補液

リハビリテーション目的で転院

床上安静

膀胱留置カテーテル、排便時便

器介助→退院時はポータブルト

イレ

車椅子移乗は可、

院 在宅療養中の目標 無理な活動をせず、

呼吸筋の疲労を予防する

退院前

呼吸管理と在宅での

生 カンファレンス ADLの目標を情報共有

訪問看護

訪問リハビリ

テーション

週1回

週2回

訪問リハビリで端座位をとる

疲労が生じないよう床上生活で NPPVを12~18時間装着目標とす 脱水予防のためにNPPV装着

前に飲水を1口摂取する

在宅で過ごす

痰の量が多く、ネブライ

ザーを1日2~3回行う

自宅での生活の様子の観察・評 目標尿量やSpO2値など全身

状態の評価基準を共有

価を依頼。

上記目標を共有

週4回

週2回

図 1 病状経過

上記目標を共有

...

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