固形培地として‘ヤシ殻’と‘モミ殻燻炭’培地を用い、信州大学農学部栽培学研究室で選抜・育成した一季成り性イチゴ系統「SUS‒1」の栽培試験を行った。生育調査および収量調査を行ったところ、モミ殻区は1株当たりの葉面積が高く果房数が多かったため、果実生産性が高まり、収穫果実数、収穫果実重および1果実重が高くなった。また、モミ殻区は6g未満果実数、奇形果実数およびうどんこ病発生果実数が少なかったため、収穫果実数に占める良果実数の割合が高かった。糖酸比は同程度であったものの、果実糖度はモミ殻区がわずかに高かった。これらの結果から、‘モミ殻燻炭’培地の利用は、収量および品質向上に効果的である可能性が示唆された。
および₄月は同じ値であった。
図₅に通常区の平均値を100とした場合のモミ殻
区の生育および収量調査の平均値を示した。
収量および品質面において‘モミ殻燻炭’は‘ヤ
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イチゴの高設栽培における籾殻燻炭の利用が育成系統「SUS‒1」の生育・収量に及ぼす影響
11
Effects of rice husk charcoal on the growth and yield of non-everbearing inbread line
strawberry “SUS-1”
Rumi HIKAWA, Takashi OTA, Taira NODA, Ryotaro HATA,
Chihiro HIRASHIMA and Shigemitsu KASUGA
The Division of Plant Science and Resources, Faculty of Agriculture, Shinshu University
This experiment was carried out to clarify the effects of ‘rice husk charcoalʼ medium compared with
‘palm shellʼ medium using the new strawberry line ‘SUS-1ʼ in an elevated bench system. ‘SUS-1ʼ is a noneverbearing strawberry strain bred in the Agronomy Laboratory, Faculty of Agriculture, Shinshu
University. As the results of the growth and yield survey, the ‘rice husk charcoalʼ plot showed higher
values than the ‘palm shellʼ medium for the leaf area per strain and fruit bunches. Therefore, the fruit
productivity, number of harvested fruits, harvested fruit weight, and weight of one berry increased. In
addition, the rates of berries less than 6. g, deformed fruits, and fruits with powdery mildew disease were
low in the ‘rice husk charcoalʼ plot, resulting in the high proportion of good fruits to harvested fruits.
Although the sugar acid ratio was similar, the fruit sugar content was slightly higher in the ‘rice husk
charcoalʼ plot. From these results, the use of ‘rice husk charcoalʼ medium may be effective for increasing
yield and improving quality.
Keywords: strawberry, non-everbearing, fruit quality, yield, medium
...
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