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大学・研究所にある論文を検索できる 「Neaumycin Bの南半球鎖式部分の立体選択的合成」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Neaumycin Bの南半球鎖式部分の立体選択的合成

竹下 宏也 中央大学

2022.07.06

概要

Neaumycin B1-3 はバハマ諸島産の熱帯褐藻より分離された海洋放線菌 Micromonospora 属から単離・構造決定されたマクロリド系天然物である(Scheme 1)。本天然物は共役トリエンとスピロアセタールを含む 28 員環マクロラクトンの特徴的な構造を持つことに加えて、ヒト脳腫瘍細胞株U87 に対し選択的で極めて強力な毒性を示すことから、脳腫瘍治療薬のシード化合物として期待される他、結腸癌細胞株 HCT-116 や骨髄腫細胞株RPMI-8226 に対する毒性を示すことが知られている。本研究では当研究室が開発したタンデム反応を基盤としたポリオール合成法 4, 5 を用いてneaumycin B の南半球鎖式部分に相当する C3–C17フラグメント 1 を立体選択的に合成することを目的とした。標的の化合物 1 のオレフィン部分をC9–C17 アルデヒド 2 と C3–C8 ホスホン酸エステル 3 の Horner–Wadsworth–Emmons 反応により構築することとし、化合物 2 は syn-1,2-ジオール誘導体 4 からアセタール部分の位置選択的な還元開裂を含む数段階の工程にて誘導できるものとした。化合物 4 はアリルアルコール 5 とビニルケトン 6 から当研究室が開発したタンデム反応により構築できると考えた。

参考文献

(1) Xiang, W.-S.; Shen, B. et al. Org. Lett. 2012, 14,1254.

(2) Donadio, S. et al. J. Antibiot. 2015, 68, 406.

(3) Jensen, P. R.; Fenical, W. et al. J. Am. Chem. Soc.2018, 140, 10775.

(4) Fuwa, H. et al. Org. Lett. 2019,21, 3730.

(5) Murata, K.; Takeshita, H.; Sakamoto, K.;Fuwa, H. Chem Asian J. 2020, 15, 807.

(6) Krishna, P.R. et al. Org. Biomol. Chem. 2010, 8, 3130.

(7)O’Neil, G. W. et al. J. Org. Chem. 2013, 78, 9093.

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