リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「エニグマゾールBの全合成研究」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

エニグマゾールBの全合成研究

合田 佳弘 中央大学

2022.09.22

概要

Enigmazole B(1)はパプアニューギニア諸島沿岸で採集された海綿Cinachyrella enigmaticaから単離された海洋マクロリドである1,2)。本天然物は、,-不飽和エステルが置換したジヒドロピラン環を18員環マクロラクトン骨格に含む特徴的な構造を有する。また、本天然物は変異型チロシンキナーゼc-kit発現細胞に対して選択的な阻害を示すため、急性骨髄性白血病や消化管間質腫瘍の治療薬シーズとして期待されている。しかし、本天然物の全合成の報告例はなく、詳細な構造活性相関は未解明である。本研究では、当研究室が開発したオレフィン交差メタセシス/ヘミアセタール化/分子内oxa Michael付加を基盤としたポリオール合成法、田辺らのエノールトシラート合成と薗頭反応による立体選択的な共役エンインの構築、金錯体を用いたアルキンの分子内ヒドロアルコキシ化によるジヒドロピラン環の合成を鍵工程とした1の世界初の全合成を目的とした。

参考文献

(1) Gustafson, K. R. et al. J. Am. Chem. Soc. 2010, 132,10278–10285.

(2) Smith, A. B. et al. J. Org. Chem. 2018, 83, 6110–6126.

(3) Fuwa, H. et al. Chem. Asian J. 2020, 15, 807–819.

(4) Hayashi, Y. et al. Chem. Eur. J. 2018, 24, 4909–4915.

(5) Tanabe, Y. et al. Org. Lett. 2008, 10, 2131–2134.

(6) Lipshutz, B. H. et al. Org. Lett. 2008, 10, 289–292.

(7) Sonogashira, K. et al. Tetrahedron Lett. 1975, 16,4467−4470.

(8) Nicolaou K. C. et al. Angew. Chem. Int. Ed. 2005,44, 1378–1382.

参考文献をもっと見る