磁気リコネクションは宇宙・天体プラズマ中の磁気エネルギーを解放する重要な物理索過程である。磁気流体（MHD）近似のもとでは、磁気リコネクションの基本的な性質はSweet-Parker理論モデルによって長年議論されてきた。しかし最近、細長く伸びたSweet=Parkerリコネクション領域が大量のミニ・リコネクション領域と磁気島（プラズモイド）に分裂し、乱流状態に移行することがわかってきた。本研究では、このような「プラズモイド型乱流リコネクション」の基礎的な性質を大規模な数値シミュレーションを通して解明することを目指す。さらに、こうした研究と並行してシミュレーションコードのそのものの改良・改善を図る。
1. Uno, G. and S. Zenitani, Relativistic Maxwellian mixture model, Physics of Plasmas, 28,122106 (2021)
2.銭谷誠司，磁気リコネクションにおけるプラズマ粒子軌道研究の進展、プラズマ核融合学会誌，97,47, 2021
3. Zenitani, S. and T. N. Kato, Multiple Boris solvers for particle-in-cell (PIC) simulation, EGU General Assembly 2021, Online, April 2021
4． 銭谷誠司，加藤恒彦，非相対論的プラズマ粒子シミュレーションのための全多重Buneman-Boris 数値解法，日本地球惑星科学連合2021年大会，オンライン,2021年6月
5. Zenitani, S., Particle dynamics and nongyrotropic velocity distribution functions in magnetic reconnection, International Workshop on Magnetic Reconnection 2021, Weihai+Online, July 2021
6. Zenitani, S. and T. Miyoshi, Plasmoid-dominated Turbulent Reconnection in a Low-B Plasma, AOGS 18th Annual Meeting, Online, August 2021
7. Zenitani, S. and T. Miyoshi, Plasmoid-dominated Turbulent Reconnection in a Low-B Plasma: MHD simulations and code developments, Sth Asia-Pacific Conference on Plasma Physics (AAPPS-DPP2021), Online, September 2021
8. 銭谷誠司，三好隆博，プラズモイド型乱流磁気リコネクションの MHD シミュレーション研究、プラズマシミュレーターシンポジウム 2021、核融合科学研究所/オンライン、2021年9月
9. 銭谷誠司，加藤恒彦，プラズマ粒子シミュレーションのための全多重 Boris 解法の提案，第38回プラズマ・核融合学会年会，オンライン,2021年11月
10.銭谷誠司，三好隆博，近藤光志，Wai-Leong Teh, 超並列磁気流体シミュレーションコード OpenMHD の開発，地球電磁気・地球惑星圏学会 2021年秋学会，オンライン，2021年11月
11. 山本百華，鉄谷誠司，非対称条件におけるプラズモイド型磁気リコネクションのMHD シミュレーション，日本地球惑星科学連合2021年大会，オンライン,2021年6月
12. 山本百華，谷誠司，密度非対称条件におけるプラズモイド型磁気リコネクションのMHD シミュレーション，地球電磁気・地球惑星圏学会 2021年秋学会，オンライン,2021年11月
13. 山本百華，鐵谷誠司，密度非対称条件におけるプラズモイド型磁気リコネクションのMHD シミュレーション，天文学会2022年春季年会，オンライン，2022年3月
14. 渡邉悠太郎，銭谷誠司，ガイド磁場条件での磁気リコネクションの衝撃波構造分析，天文学会 2022年春季年会，オンライン，2022年3月
15. 銭谷誠司，超並列磁気流体シミュレーションコード OpenMHD-GPU の開発，天文学会2022年春季年会，オンライン,2022年3月
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