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大学・研究所にある論文を検索できる 「東京慈恵会医科大学附属病院救急部における画像検査での患者安全の取り組み (第137回成医会総会一般演題)」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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東京慈恵会医科大学附属病院救急部における画像検査での患者安全の取り組み (第137回成医会総会一般演題)

大瀧, 佑平 日比, 翔彦 芹沢, 直輝 麻植, 一孝 渡邊, 知子 大木, 芳美 桐山, 信章 佐藤, 浩之 宮道, 亮輔 万代, 康弘 武田, 聡 東京慈恵会医科大学

2020.11.15

概要

救急部では年間約7,000台の救急車と約20,000名の救急患者の対応をしている.現代の救急医療では,特に超音波検査,CT 検査の発達,普及に伴い,画像検査の重要性は増している.したがって,受診者の半数以上の症例でCT やMRI などの画像検査がおこなわれている.救急受診時の画像の評価に関しては,担当医が画像評価し診断,治療することになるが,東京慈恵会医科大学附属病院(本院)では状況に応じて放射線科当直医が読影する場合もある.そして,画像検査の最終読影結果が確定されるのは当然後日ということになる.通常の外来診療の場合,再診外来の際に画像検査の読影結果の説明があるが,救急部の場合ほとんどのケースに再診外来がなく,救急受診当日しか救急部にいらっしゃらない方が多い.これは,本院ではER 型の救急医療が展開されており入院率が20% 程度であること,また都心部であり流入人口が多いため地元の医療機関にて継続治療されることが多いためである.こういった特徴があるため,読影結果の確認漏れが課題となる.このような確認漏れの中に重大所見の指摘がある場合もあり,救急部では,(1)数日以内に放射線医による読影が確定した時点で,紙ベースで読影結果を放射線科から救急部に届けていただき救急医がその読影結果を確認する,(2)それでも確認が漏れた場合には,読影結果未確認事例のリストが医療安全部から救急部に届く,(3)さらに対応が無い事例は,医療安全部からの電子カルテ上の院内メールが担当医に届く,という3段階のステップを作り,読影漏れが生じないようにしている.また読影結果により重大所見が指摘された場合には,(1)まずは3回の電話で患者ご本人に連絡を試み,読影結果を説明して必要な対応を取る,(2)電話が通じない場合(または登録された電話番号が間違えている場合)には配送記録で連絡を取る,というステップを踏むようにしており,必ず重要所見をご本人に説明できるような体制を構築している.本院救急部はその特性上,救急受診当日のみの来院のケースが多く,関連部署も多岐にわたり情報伝達や医療安全の観点からリスクがある部署だと考えている.そのような部署だからこそ確実な体制を整え,しっかりとした画像検査での患者安全が提供できるように,引き続き取り組みを続けていきたい.

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