書き出し
数学科における授業で体験型学習指導法を活用する 能力の教職課程履修者に対する育成の検討 ー模擬授業での実践をもとにー
概要
児童生徒の教科内容の理解を支援する方法の 1 つとして体験型学習指導法と呼ばれる教具を活用して体験的に教科内容を指導する方法がある。本稿のねらいは数学科の教職課程において体験型学習指導法の育成方法を確立することにあり、本稿では東京理科大学理工学部数学科の教職課程履修学生に対して行った実践内容について報告する。学生は東京理科大学の教育施設「なるほど科学体験館」に展示された数学に関する教具の活用した模擬授業を通して体験型学習指導法の能力を身に付けていく。本実践内容で身に付けた方法を数学教師になったときにどのように発揮できるかを検討していくことが今後の課題となる。