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大学・研究所にある論文を検索できる 「The Clinical Significance of Either Extraprostatic Extension or Microscopic Bladder Neck Invasion Alone Versus Both in Men With pT3a Prostate Cancer Undergoing Radical ProstatectomyA Proposal for a New pT3a Subclassification」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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The Clinical Significance of Either Extraprostatic Extension or Microscopic Bladder Neck Invasion Alone Versus Both in Men With pT3a Prostate Cancer Undergoing Radical ProstatectomyA Proposal for a New pT3a Subclassification

Teramoto, Yuki 京都大学 DOI:10.14989/doctor.k24317

2023.01.23

概要

前立腺癌は依然として男性で最も多く診断される悪性腫瘍のひとつである。癌の診療にあたっては、適切なリスク層別化が必須であり、 American Joint Committee on Cancer (AJCC) / Union for International Cancer Control (UICC)による TNM 病期分類が世界で広く用いられている。前立腺癌の場合、現行の AJCC/UICC TNM 病期分類では、癌が前立腺内に限局するものを pT2、前立腺外に進展(extraprostatic extension; EPE)するものを pT3a、精嚢に浸潤するものを pT3b と定められている。このように膀胱や精嚢への浸潤を含む前立腺を越えた癌の広がりは、重要な予後不良因子であることがよく知られている。

しかし pT3a/pT3b の前立腺癌は一様に予後不良というわけではない。顕微鏡的膀胱頸部浸潤(microscopic bladder neck invasion; mBNI)は AJCC/UICC TNM分類では pT3a に分類されているが、精嚢浸潤があり pT3b に分類される患者においても、EPE、mBNI の有無により予後を層別化できることが示されている。そして、pT3a 前立腺癌における EPE および mBNI の有無、EPE の程度が予後にどのような影響を及ぼすかもまた依然として明らかではない。本研究では、pT3a前立腺癌患者 957 例について、根治的前立腺切除術の所見と長期腫瘍学的転帰を比較することにより、pT3a 疾患の患者を予後的に層別化することを目的とした。連続した pT3a の 957 例について、根治的前立腺摘除術の所見と長期腫瘍学的転帰を評価した。患者コホートは、focal EPE(F-EPE)のみ(n=177、18.5%)、 non-focal/established EPE(E-EPE)のみ(n=634、66.2%)、mBNI のみ(n=51、 5.3%)、EPE および mBNI (n=95、9.9%; F-EPE: n=9; E-EPE: n=86)の 4 群に分けられた。切除断端陽性率と推定腫瘍体積は、EPE と mBNI の両方がある症例では、どちらか一方のみの症例に比して有意に高かった。また、F-EPE や mBNIのみと比較して、E-EPE のみは Grade Group が高く、リンパ節転移があり、腫瘍体積が大きいことと有意に相関していた。Kaplan-Meier 解析では、F-EPE のみと mBNI のみを示した患者の前立腺切除後の予後は同等であった(P=0.986)ため、この 2 つのコホートを組み合わせてさらに解析を行った。その結果、E-EPEのみの症例は、F-EPE または mBNI のみの症例(P<0.001)または EPE と mBNIの両方を伴う症例(P<0.001)と比較して、それぞれ有意に高いまたは低い進行リスクを有していた。無増悪生存期間におけるこれらの有意差は、ホルモン療法など補助療法を受けたサブグループ、リンパ節転移のないサブグループでも同様に認められた。多変量解析では、F-EPE または mBNI のみ(ハザード比 0.524、 P=0.003)または EPE と mBNI の両方(ハザード比 1.465、P=0.039)(vs E-EPEのみ)は進行に対して有意差を示した。

これらの知見に基づき、新しい pT3a サブ分類、pT3a1(F-EPE または mBNI のみ)、pT3a2(E-EPE のみ)、pT3a3(EPE と mBNI 両方)が患者予後予測に有用である。

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