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大学・研究所にある論文を検索できる 「生活習慣における胃癌予防因子の検討 (第137回成医会総会一般演題)」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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生活習慣における胃癌予防因子の検討 (第137回成医会総会一般演題)

伊藤, 恭子 湯川, 豊一 大内, 寛子 三間, 康之 宇都宮, 一典 加藤, 智弘 東京慈恵会医科大学

2020.11.15

概要

【目的】
 胃がん検診の普及や検査方法の発達などにより癌の早期発見が増加し,胃癌死亡は減少傾向にある.近年,胃癌は生活習慣病と言われ,生活習慣の改善で予防できる可能性が見えてきた.さらなる胃癌死減少を目指し,新橋健診センターにおける過去30年間の胃癌検診の状況をまとめ,早期発見よりもさらに手前で癌死に歯止めをかける“胃癌予防”の糸口を探る.

【方法】
 1989年から2018年までの健診者のうち,上部消化管検査で胃部の異常所見により要精密検査判定となった7,279名(男性5,338名,女性1,941名,平均年齢49.1±10.5歳)を対象とした.病院受診数,胃癌検出数,H. pylori(HP)陽性数や除菌療法数などを調査した.また,関連因子の検討として背景因子(年齢,性別,癌家系)や,生活習慣因子(喫煙,飲酒,塩分・糖分・脂肪・蛋白質摂取,食事量)との関連を検討した.

【結果】
 医療機関受診を確認できたのは283名で,胃癌診断が確認されたのは49名(17.3%)であった.胃癌群のうちHP 検査受検者数は1名のみで,非胃癌群の72名と比較すると大幅に少なかった.胃癌の家族歴(19.1% vs 8.4%),塩分摂取(38.1% vs25.1%),喫煙(31.7% vs 26.8%)は胃癌群で有意に多かった(P ≦ 0.05).体重増加は胃癌群で有意に少なかった(13.1% vs 32.4%).HP 除菌療法を受けている者は胃癌群で有意に少なかった(66.7% vs 95.5%).

【結論】
 今回の研究で示唆された胃癌関連因子は胃癌家族歴,塩分摂取,喫煙,HP 未除菌で,これまでの報告と矛盾なかった.減塩食や禁煙などの生活改善やHP 除菌は,胃癌予防に有用であると考えられた.

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