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大学・研究所にある論文を検索できる 「アデノウイルスベクターによるiPS細胞からの効率的運動神経細胞誘導法の開発 (第137回成医会総会一般演題)」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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アデノウイルスベクターによるiPS細胞からの効率的運動神経細胞誘導法の開発 (第137回成医会総会一般演題)

阿川, 太田, 美幸 長谷川, 実奈美 槌谷, 恵美 馬目, 佳信 鐘ヶ江, 裕美 東京慈恵会医科大学

2020.11.15

概要

【目的】
 iPS 細胞は各種細胞への分化誘導が可能であり,既にiPS 細胞を用いた臨床治験も行われている.しかし,従来の様々な阻害剤やSonicHedgehog などを添加する分化誘導法では,目的細胞誘導効率が低いだけでなく,未分化の細胞が残存するという問題が残っていた.これらの問題を解決するために,本研究ではiPS 細胞に効率的に遺伝子導入が可能であることが知られているだけでなく,染色体へのウイルスゲノム挿入が起きないことから分化誘導用ベクターとして有用性が高いアデノウイルスベクター(AdV)を用いたiPS 細胞からの効率的な運動神経誘導法と濃縮法の開発を行う.

【方法・結果】
 運動神経細胞誘導に必要であることが報告されている転写因子搭載AdV を作製し,iPS 細胞からNeurosphare を介した運動神経細胞誘導効率を従来法と比較した.その結果,AdV を用いることで誘導効率を約7倍上昇可能であることを明らかにした.また,AdV を用いることでNeurosphare を介さずにiPS 細胞から運動神経細胞を直接誘導することにも成功した.さらに,分化誘導過程で最後まで混在し問題とされていた未分化細胞を,神経細胞特異的に薬剤耐性遺伝子を発現するAdV により除去し,運動神経細胞のみを濃縮する方法も開発した.これらの結果は,基盤研究施設に設置されている共焦点レーザースキャン顕微鏡ZEISS LSM880を用いて解析した.

【結論】
 今回開発に成功したAdV を用いた運動神経細胞誘導及び濃縮法は,iPS 細胞の臨床応用での安全性の向上に有用であるだけでなく,様々な疾患をiPS 細胞の応用により解析する上でも貢献できると考える.

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