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大学・研究所にある論文を検索できる 「正常新生児の哺乳時吸啜圧波形を用いた基準値作成 (第137回成医会総会一般演題)」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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正常新生児の哺乳時吸啜圧波形を用いた基準値作成 (第137回成医会総会一般演題)

山田, 早彌 熊澤, 健介 田辺, 行敏 小林, 正久 井田, 博幸 東京慈恵会医科大学

2020.11.15

概要

【目的】
 NICU では哺乳不良児を多く経験するが対応は多岐にわたり,適切に対応するためにも,哺乳を客観的に評価する必要がある.哺乳には,吸着・吸啜・嚥下・呼吸がある.吸啜に関しては,吸啜圧波形の測定により客観的評価が可能となる.吸啜圧波形測定は,特定の施設で自作した機器を使用しているため吸啜圧波形の検討は非常に少なく,評価方法や基準値などが十分に定められていない.そこで,ビン哺乳時の吸啜圧波形装置を用いて,正常新生児の吸啜圧波形の計測・解析方法の確立ならびに各種パラメーターの基準値の作成を行った.

【方法】
 産院で出生した正期産児で特に周産期に合併症を認めない児を対象とした.日齢2にミルク(ほほえみ)20 ml をビン哺乳する際の吸啜圧波形を観察した.吸啜圧波形より,吸啜回数,吸啜時間,吸啜間隔,最大吸啜圧,ポーズ回数を計測し,哺乳速度,1回吸啜量を算出した.測定には,人工乳首先端のミルク穴から1 mm 離れた場所に外径2 mm/ 内径1 mm のシリコンチューブを取り付け,チューブの先に半導体圧力トランスデューサーPMS-5M-2TM(JTEKT 製)を接続した装置を使用した.

【結果】
 正常新生児26名で計測し得た.吸啜時間(秒)は0.86±0.13,吸啜間隔(秒)は0.89±0.13,平均最大吸啜圧(mmHg)は-157±31,ポーズ回数(回)は3±4であった.以上より基準値を作成した.吸啜時間(秒)は0.81-0.92,吸啜間隔(秒)は0.83-0.94,平均最大吸啜圧(mmHg)は-170 - -145であった.

【結論】
 既報と比較し吸啜圧に違いを認めた.Kron 法(直接授乳を模した吸啜圧波形測定装置)による吸啜圧は本研究よりもやや低く,検査機器による違いが考えられた.過去のビン哺乳時測定では,本研究に比べ吸啜圧は非常に低い値であった.この値は本研究の平均吸啜圧に近い値であり,計測方法の違いが考えられた.瓶哺乳は直母に比べ吸啜間隔が長いことが知られているが,本研究はKron 法に比べ吸啜時間が長く,哺乳方法の差が原因と考えられた.

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