書き出し
令和2年度JAグループ三重・三重大学受託研究「尾鷲の特産品である甘夏を使った農産加工品の開発」
概要
尾鷲では昭和の時代より,海岸から直接的に立ち上がる日当たりの良い山の斜面を利用した甘夏栽培が盛んであった.しかし,人口減少や高齢化等の様々な要因により甘夏園を維持管理することが難しくなり,現在,耕作放棄地が増えている.
三重大学東紀州サテライト東紀州産業振興学舎(天満荘内)は,尾鷲の甘夏産業の再興を目指す「天満甘夏プロジェクト」を立ち上げ,地域の人々と協働して,甘夏園の整備,収穫の補助,甘夏マーマレードや甘夏ジュースの加工・販売を実施してきた.
この地域貢献活動を踏まえ,本プロジェクトでは,農場グループの農産加工技術を活用する事で甘夏の新たな加工品を試作・開発し,生食で利用できなかった甘夏の新規利用方法について地域に提案する事を通して,地域の産業振興に寄与する事を目的とした.