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精神保健福祉法第23条(警察官)通報の増加についての考察

安藤, 直子 信州大学

2023.08.22

概要

Shinshu Journal of Public Health Vol. 18 No. 1, August 2023

03-4
   精神保健福祉法第 23 条(警察官)通報の増加についての考察
精神保健福祉法第 23 安藤直子(長野県職員課)
条(警察官)通報の増加についての考察
安藤
直子(長野県総務部職員課)
23(条

精神精
保神
健保
福健
祉福
法祉
第法2第
3条
警(
察警
官察
)官
通)
報通
の報

加増
に加
つに
いつ
てい
のて
考の
察考察
 ※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況
※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況につ
精神保健福祉法第 23 条(警察官)通報の増
加に
つい直子(長野県総務部職員課)
ての考察
安藤
安藤
直子(長野県総務部職員課)
について、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。

精神保健福祉法第 23 条(警察官)通報の増加についての考察
いて、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。
※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況につ
安藤 直子(長野県総務部職員課)
※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況につ
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども
安藤 直子(長野県総務部職員課)
いて、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。
いて、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。
※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況につ
要旨:長野保健所への警察官通報は
20
年間で
10
倍に増加した。被通報者の年代も
10 代から 80 代と広
※この報告は、筆者が令和元年度に在籍した長野県長野保健福祉事務所(以下長野保健所)の警察官通報の状況につ
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども
いて、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。
要旨:長野保健所への警察官通報は
20
年間で
10
倍に増加した。被通報者の年代も
10 代から 80 代と広
いて、令和2(2020)年2月3日の長野県健康づくり研究討論会に発表したものです。
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
要旨:長野保健所への警察官通報は
20 年間で
10 倍に増加した。被通報者の年代も
10 代から
80 代と広
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども
要旨:長野保健所への警察官通報は
20 年間で
10 倍に増加した。被通報者の年代も
10 代から
80 代と広
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
キーワード:通報、措置入院、暴力、予防、子ども

いることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
要旨:長野保健所への警察官通報は
20 年間で 10 倍に増加した。被通報者の年代も 10 代から 80 代と広
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
いることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。
要旨:長野保健所への警察官通報は 20 年間で 10 倍に増加した。被通報者の年代も 10 代から 80 代と広
ウ 65 歳以上(件)
A いることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。


いることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
い。被通報者の家族全体が困難な状況を抱えていることが少なくないこと、その中で少なくない子どもが
認知症[F0]
11
長野保健所への法第
23 条通報(以下、警察官通
ウ 歳以上(件)
65 歳以上(件)

65
A いることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。
目Aいることについて述べ、今後の取り組みについて考えるところを述べる。
的 目的
アルコール依存症[F1]
6
A.目的
ウ 65 歳以上(件)
認知症[F0]
報)はこの
20 年間に 10 23
倍に増加している。平成9
5 11
長野保健所への法第
23 条通報(以下、警察官通 統合失調症[F2]
認知症[F0]
11

65
歳以上(件)
A 長野保健所への法第
目的
条通報(以下、警察官通
ウアルコール依存症[F1]
65 歳以上(件)
 長野保健所への法第
23 条通報(以下、警察官
A 目的
6
せん妄[F0]
46
アルコール依存症[F1]
(1997)年度には全申請通報
24
件、警察官 11 件で
認知症[F0]
11 5
報)はこの
20 年間に
10
倍に増加している。平成9
長野保健所への法第
23
条通報(以下、警察官通
統合失調症[F2]
報)はこの
20
年間に
10
倍に増加している。平成9
認知症[F0]
11
うつ病、老年期うつ病[F3]
3
統合失調症[F2]
5
通報)はこの
20 年間に 10 23
倍に増加している。平成9
長野保健所への法第
条通報(以下、警察官通
アルコール依存症[F1]
6
せん妄[F0]
あったものが、
30(2018)年度は全
135 件、
警察
アルコール依存症[F1]
34 64
せん妄[F0]
(1997)年度には全申請通報
24
件、警察官
11件件で 妄想性障害[F2]
報)はこの
20 平成
年間に
10 倍に増加している。平成9
(1997)年度には全申請通報
24
件、警察官
11
件で
統合失調症[F2]
5
(1997)年度には全申請通報
24
件、警察官
11
うつ病、老年期うつ病[F3]
報)はこの 20 年間に 10 倍に増加している。平成9
統合失調症[F2]
器質性精神障害[F0]
2
うつ病、老年期うつ病[F3]
3 53
せん妄[F0]
4

105
件となった。
そこで直近1年半の警察官通報
あったものが、
平成
30(2018)年度は全
135
件、
警察
妄想性障害[F2]
(1997)年度には全申請通報
24 件、警察官
11警察
件で
あったものが、
平成 30(2018)年度は全
135 件、
せん妄[F0]
であった
ものが、平成
30(2018)年度は全
135
件、
なし
23 43
妄想性障害[F2]
(1997)年度には全申請通報
24 件、警察官
11
件で
うつ病、老年期うつ病[F3]
3
器質性精神障害[F0]
うつ病、老年期うつ病[F3]
その他
42 32
器質性精神障害[F0]
について集計し、
通報となるような自傷他害の予防
官件となった。
105
件となった。
そこで直近1年半の警察官通報
あったものが、
平成
30(2018)年度は全
135 件、警察
警察官
105
件となった。そこで直近1年半の警察官
妄想性障害[F2]
3

105
そこで直近1年半の警察官通報
なし
あったものが、平成 30(2018)年度は全 135 件、警察
妄想性障害[F2]

402 32
なし
器質性精神障害[F0]
2
方策について提案したい。
その他
について集計し、
通報となるような自傷他害の予防
通報について集計し、通報と
なる


な自傷他害の予

105
件となった。
そこで直近1年半の警察官通報
器質性精神障害[F0]
その他
4 24
について集計し、
通報となるような自傷他害の予防
精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合
なし
2
官 105 件となった。
そこで直近1年半の警察官通報

2
計 なし
40 40
B方策について提案したい。
方方策について提案したい。

防方策について提案したい。
その他
4
について集計し、
通報となるような自傷他害の予防
併もあった。最高齢は
89
歳であった。
その他
4
について集計し、通報となるような自傷他害の予防
精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合
精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合

40
長野保健所への警察官通報事例、平成
30(2018)
B.方法
B法方法

40
B方策について提案したい。

(2)併もあった。最高齢は
警察官通報時の疾患別治療状況
方策について提案したい。
併もあった。最高齢は
89 歳であった。
精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合
89 歳であった。
30
(2018)
 精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合
年度
105
件、令和元(2019)年度9月 30 日までの
82
精神科以外の難聴、失語症、麻疹の後遺症の合
長野保健所への警察官通報事例、平成
30(2018)
B 長野保健所への警察官通報事例、平成


長野保健所への警察官通報事例、平成
30(2018)

統合失調症(件)
B 方法
(2)
警察官通報時の疾患別治療状況
89歳であった。
歳であった。
(2)併もあった。最高齢は
警察官通報時の疾患別治療状況
年度
105
件、令和元
(2019)年度9
月 30 日までの
82
併も
あった。最高齢は
89
件、
合計
187
件の調査書、
診断書の記述内容の集計。
併もあった。最高齢は
89 歳であった。
年度
105
件、令和元(2019)年度9月
3030(2018)
日までの
長野保健所への警察官通報事例、平成
中断
通院中 なし

年度
105
件、令和元(2019)年度9月
30 日までの
82 82
長野保健所への警察官通報事例、平成
30(2018)

統合失調症(件)
(2)
警察官通報時の疾患別治療状況

統合失調症(件)
~19歳
1
1
件、合計
187
件の調査書、診断書の記述内容の集計。
(2)
警察官通報時の疾患別治療状況
(2)
警察官通報時の疾患別治療状況
C件、


件、
187 件の調査書、
診断書の記述内容の集計。
年度
105合計
件、令和元(2019)年度9月
30 日までの 82
合計
187
件の調査書、
診断書の記述内容の集計。
中断
通院中
なし

20~64歳
15
31
8 計 54
中断
通院中
なし
年度
105
件、令和元(2019)年度9月
30
日までの
82
アア 統合失調症
統合失調症(件)
C.結果
1 5
1
ア ~19歳
統合失調症(件)

集計結果
65歳~
2
2
1
~19歳
1
1
C果結187
果 件の調査書、診断書の記述内容の集計。
合計
C件、

中断
通院中 なし
計8
件、
合計
187
件の調査書、
診断書の記述内容の集計。
20~64歳

17
33
10
60
1 集計結果
20~64歳
15 15通院中
31 31なし
8
54 54
中断

(1)年代別疾患別件数
[ ]内は ICD‐10 コード
~19歳
1
1
1果 集計結果
65歳~
2
2
1
5
C 結

65歳~
2
2
1
5
~19歳
1
1
C集計結果
結果
(1)年代別疾患別件数 
[ ] 内は ICD‐10 コード
20~64歳
15 17
31 33
8 10 54 60
統合失調症の治療中断
17
件の理由は「自分は病

計 20~64歳
17 15 33 31 10
8 60 54
診断名は、
①措置入院になった場合は措置解除時、
(1)年代別疾患別件数
[
]内は
ICD‐10
コード
1 集計結果
65歳~
2
2
1
5
(1)年代別疾患別件数
[ ]内は ICD‐10 コード
 診断名は、①措置入院になった場合は措置解除時、
1 集計結果
65歳~
2
2
1
5
気ではない」
(3)、
「もう治った」

「薬は飲み
17 (3)
件の理由は「自分は病
計 統合失調症の治療中断
17
10
60
統合失調症の治療中断
17 33
件の理由は「自分は病
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時
診断名は、
①措置入院になった場合は措置解除時、
(1)年代別疾患別件数
[
]内は
ICD‐10
コード

17
33
10
60
診断名は、
①措置入院になった場合は措置解除時、
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時ま
(1)年代別疾患別件数
[ ]内は ICD‐10 コード たくない」
(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
気ではない」
(3)

「もう治った」
(3)

「薬は飲み
統合失調症の治療中断
17 件の理由は「自分は病
気ではない」
(3)

「もう治った」
(3)

「薬は飲み
または一次措置診察時、
③診察不要となった場合は
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時
診断名は、
①措置入院になった場合は措置解除時、
統合失調症の治療中断
1717件の理由は「自分は病
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時
たは一次措置診察時、③診察不要と
なった場合は調
 統合失調症の治療中断
件の理由は「自分は
診断名は、①措置入院になった場合は措置解除時、
(4)
、もともと不定期受診(2)である(重複あ
たくない」
(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
気ではない」
(3)

「もう治った」
(3)、
「薬は飲み
(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
調査書内の過去の診断の順で選択した。
または一次措置診察時、
③診察不要となった場合は たくない」
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時
気ではない」
(3)

「もう治った」
(3)

「薬は飲み
または一次措置診察時、
③診察不要となった場合は
査書内の過去の診断の順で選択した。
病気ではない」
(3)
、「もう治った」(3)

「薬は飲み
②措置入院にならなかった場合は緊急措置診察時
り)

(4)
、もともと不定期受診(2)である(重複あ
たくない」
(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
(4)
、もともと不定期受診(2)である(重複あ

19
歳以下(件)
調査書内の過去の診断の順で選択した。
または一次措置診察時、
たくない」
(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
ア 19
歳以下(件) ③診察不要となった場合は

くない」(3)
、家族が治療及び薬への拒否がある
調査書内の過去の診断の順で選択した。
または一次措置診察時、
家族構成は、

発達障害[F8]
6 ③診察不要となった場合は
り)
。 家族と同居 15 件(親 13、配偶者2)
(4)
、もともと不定期受診(2)である(重複あ
り)

統合失調症を除く9
ア 歳以下(件)
19 歳以下(件)
 統合失調症を除く
9件の主訴は、暴力、希死念慮
(4)
、も
ともと不定期受診(2)である(重複あり)

調査書内の過去の診断の順で選択した。
(4)
、もともと不定期受診(2)である(重複あ
ア調査書内の過去の診断の順で選択した。
19
多動性障害、ADHD[F9]
3
独居2件であった。この中には、家族が「受診させ
家族構成は、
家族と同居
15

(親
13、
配偶者2)

り)

発達障害[F8]
6
家族構成は、
家族と同居
15

(親
13、
配偶者2)

件の主訴は、
暴力、

統合失調症[F2]
1
発達障害[F8]
 家族構成は、家族と同居
15 件(親 13、配偶者2)

統合失調症を除く9
ア 19 歳以下(件) 6 である。統合失調症の
り)

統合失調症を除く9

19
歳以下(件)
多動性障害、ADHD[F9]
3
たい」と行政に相談していたケースが2件あった。

多動性障害、ADHD[F9] 103
独居2件であった。この中には、家族が「受診させ
家族構成は、
家族と同居
15

(親
13、
配偶者2)

独居2件であった。この中には、家族が「受診させ
死念慮である。統合
発達障害[F8]
6
1
件は今回が初診であ
独居2件であった。この中には、家族が「受診させた
暴力、
統合失調症[F2]
1 件の主訴は、
統合失調症を除く9
家族構成は、家族と同居 15 件(親 13、配偶者2)

件の主訴は、
暴力、
希 希
統合失調症[F2]
1 6
発達障害[F8]
多動性障害、ADHD[F9]
3 10 統合失調症を除く9 就労経験は全員があり、中断期間があったり転々
たい」と行政に相談していたケースが2件あった。
計 1 件は今回が初診であった。
独居2件であった。この中には、家族が「受診させ
たい」と行政に相談していたケースが2件あった。
い」と行政に相談していたケースが
2件あった。
計 多動性障害、ADHD[F9]
10 った。
失調症の
3件の主訴は、
死念慮である。統合
暴力、希
独居2件であった。この中には、家族が「受診させ
統合失調症[F2]
1 死念慮である。統合
統合失調症[F2]
1 件の主訴は、暴力、希 としたりしながらであっても発症後も働いたこと
就労経験は全員があり、中断期間があったり転々
たい」と行政に相談していたケースが2件あった。
 就労経験は全員があ
り、中断期間があったり転々
計失調症の
10
就労経験は全員があり、中断期間があったり転々

20
歳~64
歳(件)
1
件は今回が初診であった。
イ 20
歳~
64
歳(件)
たい」と行政に相談していたケースが2件あった。
計 1 件は今回が初診であった。
10死念慮である。統合
失調症の
死念慮である。統合 があり、通報時も仕事を持っていた者もいた。
ととしたりしながらであっても発症後も働いたこと
したりしながらであっても発症後も働いたことがあり、
就労経験は全員があり、中断期間があったり転々
としたりしながらであっても発症後も働いたこと
イ 歳~64
歳~64
歳(件)
失調症の
120
件は今回が初診であった。
就労経験は全員があり、中断期間があったり転々
イ失調症の
20
歳(件)
1 件は今回が初診であった。

統合失調症以外(件)
通報時も仕事を持っ
ていた者もいた。
があり、通報時も仕事を持っていた者もいた。
としたりしながらであっても発症後も働いたこと
があり、通報時も仕事を持っていた者もいた。
イ 20 歳~64 歳(件)
としたりしながらであっても発症後も働いたこと
イ 20 歳~64 歳(件)
イ 統合失調症以外(件)
中断
通院中 なし

イ 統合失調症以外(件)
があり、通報時も仕事を持っていた者もいた。
イ があり、通報時も仕事を持っていた者もいた。
統合失調症以外(件)
~19歳
2
6
1
9
イ 統合失調症以外(件)
中断
通院中 なし

中断
20~64歳
12 通院中
42 なし
29 計 83
イ 統合失調症以外(件)
~19歳
2 6
6 1
1
9
~19歳
65歳~
16 なし
18 計 359
中断12 通院中
20~64歳 中断
12通院中
42なし
29計
83
20~64歳
12
42
29
83

152
646
481
1279
~19歳
~19歳
21 16 16
6 18 18
1 35 35
9
65歳~
65歳~
1
20~64歳
12
42
29
83
20~64歳
12
42
29
83

15
64
48
127

151
64
48
127
65歳~
16
18
35
65歳~
1
16
18
35
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾っ

15
64
48
127

15
64
48
127
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾

てみた(重複あり)
n=185(実人数)
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾っ
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾っ
ってみた(重複あり)
 n=185(実人数)
暴力がある家庭が
23n=185(実人数)
件あり。暴力をふるってい
てみた(重複あり)
n=185(実人数)
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾っ
てみた(重複あり)
(3)調査書の記述から、登場回数の多い事象を拾っ
るのは父、母、祖父、母の同棲相手であった。
暴力がある家庭が
23 件あり。暴力をふるってい
てみた(重複あり)
暴力がある家庭が
23n=185(実人数)
件あり。暴力をふるってい
てみた(重複あり)
n=185(実人数)
るのは父、母、祖父、母の同棲相手であった。
暴力がある家庭が
23 件あり。暴力をふるってい
信州公衆衛生雑誌
Vol. 18 No. 1, August 2023
52るのは父、母、祖父、母の同棲相手であった。
暴力がある家庭が 23 件あり。暴力をふるってい
るのは父、母、祖父、母の同棲相手であった。
るのは父、母、祖父、母の同棲相手であった。

Shinshu Journal of Public Health Vol. 18 No. 1, August 2023

暴力がある家庭が 23 件あり。暴力をふるっているの
は父、母、祖父、母の同棲相手であった。

警察に電話することも同様では。我々も「暴力にな
ったら警察へ」と言い続けて来た。
(3)何かあると、公が一方的に責任を問われる風潮
(3)何かあると、公が一方的に責任を問われる
の増強。皆が「責任を自分の所に留めておきたくな
風潮の増強。皆が「責任を自分の所に留めてお
い」と考えたくなる世の中の雰囲気。
きたくない」と考えたくなる世の中の雰囲気。
2 通報となるような自傷他害の予防方策についての
2提案
通報となるような自傷他害の予防方策につ
(1)社会が子ども
を守る
いての提案
 今「自傷他害のおそれ」を体現している被通報者
(1)社会が子どもを守る
も、かつては困難な状況にいる子どもだった例が少な
今「自傷他害のおそれ」を体現している被通
からずあった。事例の困難さは所属する家庭の背負
報者も、かつては困難な状況にいる子どもだっ
う困難さに起因している。子どもは大人のよ
うに主張
た例が少なからずあった。
事例の困難さは所属す
できない。たとえ親が治療につながらなくても、変らな
る家庭の背負う困難さに起因している。子どもは
くても、その子どもを守る方法を社会が持つことである。
大人のように主張できない。たとえ親が治療につ
それが、10 年後 20 年後の警察官通報を減らす対策
ながらなくても、変らなくても、その子どもを守
である。
る方法を社会が持つことである。それが、10 年後
(2)依存症には地域の特性に合わせた持続しやす
20い自助グループの実施を
年後の警察官通報を減らす対策である。
(2)依存症には地域の特性に合わせた持続しや
 長野県は人口密度が低いので人数が集まりにくい。
すい自助グループの実施を
公共交通が疎で車のない人は移動が大変。
長野県は人口密度が低いので人数が集まりに
 テ
レビ会議で自助グループを実施できないか。
くい。公共交通が疎で車のない人は移動が大変。
(3)通報は医療につながる制度である。 ...

この論文で使われている画像

参考文献

人」X. アマダー著 江畑敬介、藤美佐奈子訳 .

1)「私は病気ではない―治療をこばむ心病める人」

*1:本人(発病前から家族に対して暴力あり)

*2:内訳:双極性障害5、統合失調症4、アル

コール依存4、うつ病1、不詳1、自殺4

*3:被通報者同胞

*4:認知症等高齢になってからの発症事例の子

ども数は含まず。

D D.考察

考 察

11 統合失調症の治療中断の防止を

統合失調症の治療中断の防止を

「病識がない」

から「病態失認がある」への転換。

「病識がない」から「病態失認がある」への転換。

心理教育的アプローチを行う(例

LEAP 法)

。。

心理教育的アプローチを行う(例 LEAP

法)

しても、病気の可能性があれ

22 当事者が受診を拒否

当事者が受診を拒否しても、病気の可能性があ

ば精神科医療機関に行ける方法を持つ

れば精神科医療機関に行ける方法を持つ

現状、行政で取られている対応は強制力の強い順

現状、行政で取られている対応は強制力の強い順

に、①保健所の法

条移送、②家族を手伝う形で

に、①保健所の法 3434

条移送、②家族を手伝う形で

の強制的権限のない受診の支援、③保健師が訪問

の強制的権限のない受診の支援、

③保健師が訪問な

などを継続して受診を勧めようとする、の三つだと思わ

どを継続して受診を勧めようとする、の三つだと思

れる。

われる。

①は保健所の負担が大きく、かつ、入院先が応急指

①は保健所の負担が大きく、かつ、入院先が応急指

定医療機関に限られるので実施のハードルは高い。

定医療機関に限られるので実施のハードルは高い。

②は本人から訴えられたら負けるリスクがある。しかし

②は本人から訴えられたら負けるリスクがある。

他に良い方法がないので一番多く取られていると思わ

かし他に良い方法がないので一番多く取られてい

れる。

ると思われる。

③は本人の病状が悪い時に信頼関係を作り始めること

③は本人の病状が悪い時に信頼関係を作り始める

には難しいものがあり、効果が出せないまま手遅れに

ことには難しいものがあり、

効果が出せないまま手ま

なる可能性がある。また、保健師が一身に背負いこ

されやすい欠点も

ある。

遅れになる可能性がある。また、保健師が一身に背

相談されるたびに苦慮することは多い。

負いこまされやすい欠点もある。

現場の保健所と

しては、強制的な受診でも本人に

相談されるたびに苦慮することは多い。

でき

るだけ「嫌な記憶」と

して残らないようにすること、

現場の保健所としては、強制的な受診でも本人に

家族が本人と向き合えるようにすることを大事にして対

できるだけ「嫌な記憶」として残らないようにする

応して行きたい。

こと、家族が本人と向き合えるようにすることを大

E.まとめ

事にして対応して行きたい。

1 なぜ通報が増えたのか?(40 年の経験から)

E まとめ

(1)家父長的温情主義(パターナリズム)の減少。

1 よ

なぜ通報が増えたのか?(40

年の経験から)

くも悪くも面倒をみてくれる人の消滅。

(1)家父長的温情主義(パターナリズム)の減少。

(2)家内のことを外注することへの抵抗感の減少。

よくも悪くも面倒をみてくれる人の消滅。

(2)家内のことを外注することへの抵抗感の減少。

警察に電話することも同様では。我々も「暴力

になったら警察へ」と言い続けて来た。

X.アマダー著

江畑敬介、藤美佐奈子訳

令和5年5

月 追記 子ども

について

令和2年には言葉が見つからなかった。今は「子ど

もが、子どもでいられる時間を社会が保証する」

「子

令和5年5月 追記 子どもについて

どもの視点を中心に据えて、子どもが育つ場所である

令和2年には言葉が見つからなかった。

今は「子

家族全体を援助する」と

いう言葉で良いのではないか

どもが、

子どもでいられる時間を社会が保証する」

と思っ

ている。

「子どもの視点を中心に据えて、子どもが育つ場

平成 19 年度にも同じ演題で報告しているが、その

所である家族全体を援助する」という言葉で良い

時よりも今回の方が登場する子どもが増えていると感じ

のではないかと思っている。

た。最近では貧困・ヤングケアラーなどの概念が取り

平成 19 年度にも同じ演題で報告しているが、そ

上げられているがそれだけに留まらず、全ての子ども

の時よりも今回の方が登場する子どもが増えてい

が「子どもでいられる時間」をちゃんと過ごせるように

ると感じた。最近では貧困・ヤングケアラーなど

することが、全ての大人の責任であると考える。

の概念が取り上げられているがそれだけに留まら

ず、全ての子どもが「子どもでいられる時間」を

信州公衆衛生雑誌 Vol. 18 No. 1, August 2023

53

ちゃんと過ごせるようにすることが、全ての大人

の責任であると考える。

...

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