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大学・研究所にある論文を検索できる 「当院の子宮下部筋腫合併妊娠における分娩転帰について」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

当院の子宮下部筋腫合併妊娠における分娩転帰について

岡田 奈津実 所 伸介 20613475 鈴木 幸之助 山田 一貴 30770234 林 香里 70569251 小野 哲男 0000-0002-6566-943X 辻 俊一郎 30601546 0000-0003-3945-6817 木村 文則 90322148 0000-0002-9840-4227 高橋 健太郎 20163256 0000-0001-5420-0356 村上 節 20240666 0000-0002-0250-0856 滋賀医科大学

2021.08

概要

子宮筋腫は年齢と共に有病率が増加する。それ故、近年における晩婚化や出産年齢の高齢化に伴い、子宮筋腫合併妊娠も増加傾向にある。比較的大きな子宮筋腫が子宮下部にある場合、経腟分娩困難と判断され帝王切開が選択される症例も少なくないと考えられる。
子宮筋腫の位置及び大きさと経腟分娩の可否について検討するため、当院の外来にて経腟分娩困難となる可能性があると判断された子宮筋腫合併妊娠で、妊娠後期に核磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging:以下MRI)が撮影された6症例に対して後方視的に検討した。6症例中5症例で経腟分娩が可能であったが、子宮体下部後壁に長径90mmの子宮筋腫を認めた1例は、妊娠41週で予定日超過のため誘発を開始したが、分娩停止のため帝王切開による分娩となった。帝王切開の1例を他の5例と比較すると、年齢、妊娠週数、子宮筋腫の大きさに特記すべき差異を認めないが、子宮筋腫の位置がほぼ正中で、かつ子宮筋腫の下端が内子宮口よりも低位であるとの特徴を認めた。逆に、長径70〜120mmの子宮下部筋腫が存在してもその位置が正中から偏心している場合や、位置が正中でも下端が内子宮口よりも高位であれば、経腟分娩が可能であった。

この論文で使われている画像

参考文献

1)M

yJS

,AnthonyO O

,AnnaSG

経臆分娩が困難となる可

,e

ta

l:Leiomyomasa

tr

esecondt

能性が考えられる 。今 回 分娩停止のため帝王切開と

mester u

d examination and adverse

なった 1例は,子宮筋腫が後壁正中かっ下端が内子

co

.O

tG

,1

6 (5) ・

宮口 よりも低位に存在しており

,2

ペ ースが限定されるため

子宮筋腫が上方に

も側方にも移動せず 分娩停止に至ったと考えられ

る。

2)QidwaiG

,CaugheyAB,J

yAF :O

outcomesi

nwomenw

hs

yi

以上より,子宮筋腫合併妊娠における経腔分娩の

成否に関して,大きさや位置など一つの因子では判断

du

el

.O

tG

.1

7(2

t 1):3

,2

することは難しいものの,子宮筋腫が正中にあり,か

3)ShannonK L

,DonnaD B

,DavidA

っ子宮筋腫の下端が内子宮口の高さ よりも低位にある

,e

ta

l:P

eo

fU

eLeiomyomas

場合は,帝王切開分娩となる可能性が高いと 考えられ

nt

eF

tT

ro

fPregnancy:AnU

た。

soundS

gS

.O

tG

,1

3(3)

し か し 今 回 の 検 討 で は 6症例と症例数が少なく,

0-6

5,

また, MRIの撮影時期が,妊娠3

0週∼ 3

7週とばらつ

4)E

sC

,R

iP:U

dd

so

きがあるため,上記で述べた帝王切開分娩となる可

emyomasandc

si

np

能性が高い条件はあくまでも限定的なものである 。経

tG

,8

2 (1):

,1

腔分娩の可能性を予測するために施行する MRI

検査は

5)CoronadoGD, MarshallLM,Schwartz SM

児が成長し分娩が近づいた時期が望ましいと考えられ

si

np

,l

,andd

ることから,今後, MRIの撮影時期を 3

6∼3

7週 に 統

withu

eleiomyomas:ap

一 し,更に症例を蓄積して検討していきたい。

.0b

tG

,9

5 (5):

764-7

,2

6)中村幸夫,坂本知己,真鍋麻美,他:子宮筋腫と分

娩障害 .

lCareVol.10No6 (

) :81-

当院における,子宮体下部に長径 7c

,上の子宮

筋腫を有する子宮筋腫合併妊娠 6例中 5例( 8

3.

3%)

で経臆分娩が可能であり

分娩停止のため帝王切開

での分娩を要 したも のは,

6,メデイカ出版,大阪, 1

7)高島英世 :特集 妊 娠 と合併症妊娠と子宮筋腫.産

婦人科治療, 5

9 (2):1

31

,1

l例 (

6.

6%)のみであっ

8)栃尾梓,平原裕也,永井康一 他:妊娠後期まで子

た。経腔分娩が可能であった 5例は, ①子宮筋腫が左

宮筋腫が先進 していた 3例.日 本周産期 ・新生児医

右いずれかに偏心している, ② 子宮筋腫の下端が内

学会雑誌, 5

4 (1):

0-2

4,

子宮口の高さよりも高位である,

といういずれかの

条件を満た していた。逆に①②を共に満たさない場合

に帝王切開分娩となるリスクがあると考えるが,こ

の条件を検証するためには更なる症例の蓄積が必要で

ある 。

...

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