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大学・研究所にある論文を検索できる 「頭蓋内血管狭窄のゲノムワイド関連解析」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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頭蓋内血管狭窄のゲノムワイド関連解析

堂福, 翔吾 東京大学 DOI:10.15083/0002006966

2023.03.24

概要

[課程-2]
審査の結果の要旨
氏名 堂福 翔吾

本研究は頭蓋内血管狭窄の遺伝的要因の探索のために、日本人集団を対象としたゲノム
ワイド関連解析を行い、頭蓋内血管狭窄に強い関連を示す一塩基多型として RNF213
rs112735431 (c.14429G>A, p.Arg4810Lys)を明らかにした。また頭蓋内血管狭窄の臨床像の
解析を行い、RNF213 rs112735431 の有無によって明らかな臨床的な差異を認めた。さら
に、RNF213 rs112735431 のフェノムワイド関連解析を行い、RNF213 rs112735431 と関連あ
る表現型として高血圧、狭心症を明らかにした。

以上、本論文は生活習慣病のような後天的な要因が強いとされていた頭蓋内血管狭窄に
おいて RNF213 rs112735431 という遺伝的要因が関連することをゲノムワイド関連解析で初
めて明らかにした。またその臨床像の解析や RNF213 rs112735431 のフェノムワイド関連解
析を通して RNF213 rs112735431 が頭蓋内血管狭窄において、また高血圧、狭心症において
重要な因子であることを明らかにした。今まで頭蓋内血管狭窄や高血圧、狭心症といっ
た、臨床的には関連が深いとされていた疾患群に、共通の遺伝的要因があることが明らか
になった点は重要な意義を持つと考えられる。RNF213 rs112735431 は日本人集団において
1-2%で認める一塩基多型であり、頭蓋内血管狭窄の有病に関連した一塩基多型であること
から脳卒中のリスク因子として個別化医療への応用が期待される。本研究は日本人集団に
おいて RNF213 rs112735431 検索の意義を感じさせるものであり、さらなる解析で脳卒中の
みならず全身の血管疾患の個別化医療に役立つ可能性がある。

よって本論文は博士( 医 学 )の学位請求論文として合格と認められる。

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