書き出し
重症喘息の病態と臨床経過に関する多角的な研究
概要
重症喘息の臨床経過での管理において、喘息のコントロール状態を良好に保
つこと共に、Quality of Life (QoL) の改善を⽬指すことは重要である。しか
しながら、重症喘息の QoL の評価や経年的変化に着⽬した研究は乏しい。
また治療においては、現在、重症喘息に対して使⽤可能な薬剤を⽤いてもな
お、コントロール状態が不良となる患者が存在する。そのため重症喘息の臨
床経過においての問題点に着⽬し、多⾓的な⽅⾯から研究することは今後の
臨床管理において重要である。そこで第 1 章として、QoL の経年的変化に
着⽬し、その変化に影響を与える因⼦について、さらに第 2 章として、⽣物
学的製剤の治療に影響する因⼦についての検討を⾏うこととした。 ...