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大学・研究所にある論文を検索できる 「ボノプラザン隔日投与による逆流性食道炎維持療法の有効性に関する研究 多施設共同医師主導前向きランダム化クロスオーバー試験」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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ボノプラザン隔日投与による逆流性食道炎維持療法の有効性に関する研究 多施設共同医師主導前向きランダム化クロスオーバー試験

松田, 宗一郎 北海道大学

2023.09.25

概要

【背景と目的】
胃食道逆流症(Gastro Esophageal Reflux Disease)は、胃内容物の逆
流による胸やけや胃酸の逆流などの症状を引き起こす疾患で、日本では罹
患率が年々増加している。GERD の治療と再発防止のための維持治療とし
て、プロトンポンプ阻害薬 (Proton Pump inhibitor:PPI)を一般的に用い
る(Yasuhiko A et al.,2009)。 2015 年、PPI よりも強力で安定した酸抑
制効果を発揮するカリウム拮抗型アシッドブロッカー(Potassiumcompetitive acid blocker:P-CAB)が日本で発売された(Katsuhiko I et
al.,2015)。P-CAB は、その薬理作用により、PPI に比べて強い酸分泌抑制
効果を有し、しかも投与直後から最大に近い制酸効果を示し、投与中止後
も制酸効果が数日間持続するという特徴がある(Jenkins H et al., 2015;
Sakurai Y et al., 2015; Miyamoto S et al., 2019)。 したがって、PCAB の単回投与は、PPI の 2 回投与に比べて有意な酸抑制効果を示し、PPI
耐性 GERD に対する有効性が確認されている(Oshima T et al., 2019;
Ashida K et al., 2015; Ashida K et al., 2016) 。 GERD の治療におい
て、再発を防ぐために PPI による維持療法が必要である。 GERD の維持療
法として、PPI の持続投与、間欠投与、不連続(オンデマンド)投与があ
る(Xiao Y et al.,2020)。 また、GERD 診療ガイドライン 2019 では、GERD
全体の 90%を占める軽度の逆流性食道炎に対する維持療法では、症状のコ
ントロールが可能な場合は薬物投与を最小限に抑えるステップダウン療法
が推奨されている(Yasuhiko A et al.,2009)。連日投与で症状が抑えられ
た場合は、次のステップとして半量投与またはオンデマンド療法を行うの
が一般的である。 P-CAB の薬理特性から、P-CAB の連日投与と隔日投与で
制酸効果に大きな差はないと推定される。 一方、PPI は効果発現が遅く、
1 日 1 回服用しても 4~5 日後に最大の制酸効果が得られるため、PPI の隔
日投与では制酸効果が十分に得られないと考えられる。 PPI の投与中止に
より症状の再発が起こりやすい再発性 GERD では、GERD 維持療法としての
PPI の継続投与から、ステップダウン療法としての減量、間欠投与、オン
デマンド投与への移行が困難であり、この場合にも P-CAB の隔日投与が期
待できる。しかしながら GERD の維持療法において PPI と P-CAB の隔日投与
の有用性を比較した研究はなく、P-CAB と PPI の維持療法を比較した研究
では新薬申請の臨床試験の結果しかない(Ashida K et al., 2015)。 ...

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