見て触って！素材の可能性を体感できる『MOLpCafé』(By 三井化学）訪問レポート

三井化学のオープン・ラボラトリー活動『そざいの魅力ラボ（MOLp™）』が、2018年3月7日（水）～11日（日）の期間限定で「CONCEPT of MIXOLOGY（ミクソロジー）」をテーマに素材の魅力を体感できるスペース『MOLpCafé（モルカフェ）』をオープンするとご案内いただき、行ってきました！

MOLp™とは、三井化学グループが100年以上にわたって、継承し、培ってきた素材や技術の「機能的な価値」や「感性的な魅力」を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく活動です。

各事業領域で普段は別々の研究をしている研究者の方々がチームとなり、対話と実験を重ねながら新たなモノづくりに挑んでいます。

2015年の活動スタート以来、MTDO inc.（エムテド）の田子學（たご・まなぶ）氏をクリエイティブパートナーに迎え、設立のコンセプトである　「感性からカガクを考える　～Fusion of Intuition and Science～」をテーマに、社会・ヒトと素材の新しい関係性について模索しています。

今回のMOLpCaféでは、素材の新しい魅力を体感できるアイデアやヒントを身近なプロダクトへと昇華させた作品を展示。実際に手にとって、五感で素材の質感を楽しめるほか、一部プロダクトを購入することもできます。

リケラボ編集部もこちらの展示にお邪魔し、素材の魅力を味わってきました！　会場の様子や展示の一部をご紹介します。

会場は、表参道駅近くのライトボックス青山。ロゴが描かれた看板が目印です。

スマートフォンのカメラレンズなどに活用されている樹脂『APEL®（環状オレフィンコポリマー）』でつくられた作品『KODAMA -木霊-』。風鈴のように叩くと、プラスチックとは思えない音色が響きます。まるでガラスのような金属のような……奥深い音が鳴り響いて不思議です。

メガネのレンズなどに使われる『MR™レンズ材料（ウレタン系熱硬化モノマー）』を活用した作品。紫外線を当てると鮮やかな蛍光色になったり、光に応じてゆっくりと変色したり……幻想的です。

バングルなどのファッションアイテムも。こちらも紫外線によって色が鮮やかに変化します。

うまくいかなかったときの実験器具がそのまま展示されていたり、制作過程で生じる、本来は捨ててしまう樹脂素材がオブジェのように飾られていたり。研究の苦労が窺えますが、それもまたひとつのアートのようで美しく興味深かったです。

海水のミネラル成分から生まれた『NAGORI™樹脂』で制作されたビアタンブラー。ほどよくずっしりとした重みや、ひんやり&ざらっとした触り心地はまるで陶器！でも落としても割れないんです。

さまざまな素材に触れられるスペースも。見比べて、触り比べて……素材の魅力を五感で存分に味わえます。

素材の質感がオノマトペで表現されているのもわかりやすくユニーク！

植物由来のペンタメチレンジイソシアネート（PDI）系ポリイソシアネートに、圧電ラインを組み合わせたプロダクト。圧電ラインが埋め込まれた部分を握ると光ります。透明感ある素材を通して光が広がって美しいです。

空間の装飾や、ドリンクをいただけるカフェスペースにも理系ゴコロをくすぐるポイントが散りばめられています。

この記事でご紹介した以外にも、会場にはまだまだたくさんの作品や素材が展示されています。ぜひ実際に見て、触れてみることをおすすめします！　MOLp™に所属されている研究員のみなさんがていねいに解説してくださるので、ものすごく分かりやすく、またモノづくりに対する熱いハートを感じることが出来ました！

リケラボでは、『MOLp™』の活動内容を後日さらに詳しくご紹介します。研究員さんへのインタビューも掲載予定。どうぞお楽しみに！

■展示会概要
名称 : MOLpCafé（モルカフェ）
会期 : 2018年3月7日（水）～11日（日）
場所 : ライトボックススタジオ青山（東京都港区南青山5丁目16-7）
※開催時間の詳細は下記リンク先でご確認ください。
【ニュースリリース】三井化学のオープン・ラボラトリー活動 「そざいの魅力ラボ - MOLp™ -」が 期間限定のMOLpCaféをオープンします

■MOLp™ ウェブサイト
https://www.mitsuichem.com/jp/molp/